戦略的革命のファンファーレ
西野さんはお笑い芸人ではなく策士なんだなと
今更ながら革命のファンファーレを読んで思いました。
例えば、
『ドモホルリンクル』と『ヴィダルサスーン』は、僕の中での「必殺技っぽい名前」のツートップだ。
とありましたが、これはおそらくボケでしょう。
もちろん文脈の中で出てきた文章なのですが、なるほど、芸人としてより実業家としての方が絶対好感もてるなと思わせる一文でした。
冗談はさておき、実際この本からわかることはどうやって西野さんが広告打って、お金を集めたのかがわかりやすく書いてあります。
普通は真似されて同じ戦略を取られて自分たちの売り上げが落ちることを恐れなかなかできないでしょう。
巷のこういった本にはプロセスはぼかして結果に目を向けさせるものが多いです。
では、なんで西野さんはここまで詳細に記したのかを考察していきたいと思います。
どこからお金を取るのか
まず、西野さんはブーメランがうまい。
自分が世の中に投げたものをしっかりと回収しています。
それも投げたとき以上のものを。
要は、この本にノウハウを詰め込んで世間に投げた時に、本の売り上げ以外にも自分のところにお金が入ってくるように設計されているます。
この本を読んだ読者が取る行動は3つ考えられます。
1つは真似をして「第二の西野」になろうとする人。
2つ目は西野さんに興味を持ってもっと調べようと動く人。
3つ目は何もしない人。
3つの選択肢のうち、2つは追加で西野さんにお金が渡っていく可能性が高い。
それはもちろん1と2です。
まず第一に西野さんの「今」を知ろうと思った時にもっとも有用なのがオンラインサロンであること。
特に真似をしようとしている人は今の動きをチェックしないという選択肢はないでしょう。
(もしないなら多分馬鹿です。取れる情報があるのに取りに行かないのは怠慢でしかない。)
これによってオンラインサロンの入会者が増えます。しかも本はなくならないから発売後出なくても本を手に取ってくれれば入会してくれる可能性があるので売り切るだけで終わらないあたりがすごいですね。
約25000人のサロンメンバー数は圧巻です。
広告戦略
また、真似した人が増えれば増えるほどにオリジナルが注目されるという点もあります。
あいつのあの手法って「元々キングコングの西野がやってたらしいよ」というように模倣には必ず辿られてオリジナルにたどり着くことが多いです。
おそらく西野さんの手法をそのままトレースして成功するということはほとんどないでしょうが、それでも近しいことをやればすぐ結び付けられますよね。
それ以外にも色々と考えましたが一番勉強になったのは
なんの数を伸ばしたいのか?
という点ですね。
それによって自分が取るべき戦略が変わってくるのでここの見極めが大事だなと思いました。
以上、今更革命のファンファーレを読んだ所感でした。